純真高校英語科です。
今年度より、DXハイスクールとして、採用した学習方法の効果がどの程度あったかを、昨年度よりも頻繁に数値分析をすることによって行っており、そのデータに基づいて、生徒の学習支援、さらには、教員自身の反省材料ともしています。今回は音声活動・言語活動を重視したクラスの速読力が大幅アップした報告です。
速読力の7ヶ月推移
1分間に読める語数をWPM(words per minute)と言い、定期的に速読力を「音読」で測定しています。
今後教材会社と研究発表のためにコラボを控えており、特にその研究対象となるクラスは推移分析を入念に行っています。そして、なんと。4ヶ月間大きな変化がなかった速読力が、突如11月末で急上昇しました。
このクラスの平均スピードは4月が114。これが11月末に163にまで伸びました。
音読の学習時間数の差がそのまま速読力に直結
該当クラスでは、9月中旬より音読アプリRepeaTalkを共同の研究目的で導入しています。学習時間数を観点別評価などの成績評価に換算するなど、授業内に限らず、家庭学習へのモチベーションをあげています。
2ヶ月の学習時間の累積数の上位者と下位者を2名比較すると、トップにいる生徒(Aさん)の伸びは著しく2倍以上になりました。逆に、下位層の生徒(Rさん)の速読力は8月までは伸びていたものの、その後急降下します。
音読学習時間が模試成績にも反映
さらに同じ生徒の比較をすると、模擬試験の成績もちょうど対象的な結果となりました。
課題:模試成績への直結はしていない
音読の頑張りの著しい生徒においては、模試成績が着実に伸びていますが、それなりに頑張っている中間層では、伸びている生徒もいればいない生徒もおり、音読以外の要因の影響力が大きいことが分かりました。
該当クラスの最大の課題は、模試成績が変化していないことにあります。担当教員としての手腕が試されるため、創意工夫しながら生徒の皆さんが結果を出せ、そして、自信を持てるように導いていきたいと思います。
ですが、速読力の伸びをクラス平均として1.5倍にまで伸ばせた生徒の皆さんを誇りに想っています。