本校生徒が高校生ICTカンファレンスに参加しました!

 令和7年8月23日(土)、千代合同庁舎で開催された「高校生ICTカンファレンス2025in福岡」に、本校のDX部とeスポーツ部から5名の生徒が参加しました。

【参加者】鎌田悠世さん(2年)、竹田 慧大さん(2年)、清野 琉希さん(2年)、相良 直志さん(2年)、有本 修さん(1年)

 このカンファレンスは、文部科学省・総務省・デジタル庁・こども家庭庁といった国の行政機関が共催し、高校生自身がICTやAIの活用を通じて社会課題を考え、世代を超えた解決策を提案する場です。県内各地から集まった高校生たちが知恵を出し合い、未来のデジタル社会を自らの手で形づくることを目的としています。

https://www.good-net.jp/ict-conference/2025/hukuoka2025

熟議

 午前中から県内各校の生徒が一堂に会し、緊張感と期待感が会場に漂う中、いよいよ討議がスタートしました。テーマは『高校生が考える世代を超えたICTやAIの活用と課題解決の提案 〜偽・誤情報等のリスクを見極め、安全で豊かな情報社会を築くために〜』という発想力が問われる内容。5人の班ごとに分かれ、熟議と検討に60分、続けて資料作成に60分を費やし、提言内容を練り上げていきます。限られた時間の中で意見をぶつけ合い、次第にアイデアが形となっていきました。

各班の発表概要

 完成した提言をもとに、各班は3分間の発表に挑みました。わずかな時間に想いを込め、聴衆に伝える力強いプレゼンテーションは、どの班も熱気にあふれていました。

1班(対象:高校生・高齢者)
 AI依存や誤情報のリスクに対し、「信頼できるデータの学習」や「専門家による回答確認」、さらに「年齢設定が可能なAI」といったユニークな提案を行いました。

2班(対象:小学生)
 小学生がICTを正しく使えるよう、高校生が教材を作成して指導する仕組みを提案。年齢の近い高校生だからこそできる支援の可能性を示しました。

3班(対象:高齢者・幼児)
 本校の竹田慧大くんが所属。高齢者には病院待合室での資料配布や掲示物で注意喚起、幼児には紙芝居やキャラクターを活用した楽しいICT教育を提案しました。

4班(対象:高齢者)
 「つながり」をキーワードに、地域や家族と結びつくための専用アプリの開発を提案。孤立を防ぎ、誰も取り残さない社会の実現を目指しました。

5班(対象:現役世代)
 ICTやAIの知識不足を補うため、業界別冊子やポスターを制作し、社会全体の理解度を底上げするアイデアを発表しました。

投票の結果

 発表後には参加者全員による投票が行われ、本校の竹田慧大さん(DX部)が所属する3班が「最も優れた発表」として選出されました。3班の中で竹田さんは代表者とはなりませんでしたが、代表者は11月3日に全国サミットに福岡県代表として出場するそうです。

 今回のカンファレンス参加は、生徒たちにとって、自ら課題を発見し、他校の仲間と協働して社会に向けた解決策を提案する、かけがえのない体験となりました。ICTやAIを活用しながら、人と人との「つながり」や「責任ある使い方」を真剣に考えた時間は、生徒たちの大きな成長につながったと感じています。

参加した生徒の声
「事前は不安しかなかったけど、始まったらめちゃくちゃ楽しかったです。知らない人ともすぐに意見を交わせて、自分の考えを形にできた。普段の授業とは違う緊張感の中でこんな経験ができて、成長できた気がします。」

 引率者として、生徒たちの主体的な姿勢と確かな成長を間近で感じられ、大変有意義な一日となりました。

📢【高校生ICT Conference 2025 in 福岡に参戦!】

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投稿者プロフィール

椎葉 圭
情報科主任