第1回 Re:Farm交流イベント開催!~鎌田さんの挑戦「未来をつくる高校生チャレンジ2025」~
福岡県主催「未来をつくる高校生チャレンジ2025」に挑戦している本校2年生の鎌田悠世(かまだ・はるせ)さん。
10月26日(月)に初めての交流イベントを開催しました。
今回は、初交流イベントの内容とそこにたどり着くまでの道のり、そして次回に向けての意気込みを報告したいと思います。
●これまでの道のり
・荒れた畑に、未来の芽を!― 鎌田 悠世さんが福岡県「未来をつくる高校生チャレンジ」で堂々の採択! ―
・鎌田悠世さんが「未来をつくる高校生チャレンジ2025」中間報告会に登壇
鎌田さんの挑戦、「Re:Farm(リ・ファーム)」
鎌田さんの挑戦「Re:Farm(リ・ファーム)」とは、
福岡市内で増加する遊休農地と、社会との接点を失いがちな若年層や高齢者という2つの孤立した課題をつなぎ合わせ、農地の再活用を通して“居場所”と“世代間交流”を生み出す取り組みです。
遊休農地を「つながりの場」であり「安心できる居場所」へと変えたい。
その場が、若年層や高齢者にとって新たな一歩を踏み出すきっかけになり、やがて地域コミュニティの再生にもつながっていく——。
そんな想いが込められた挑戦です。
初✨交流イベント!~畑で広がる交流の輪~
10月26日(月)、鎌田さんが企画した初交流イベントとなる「さつま芋ほり体験」を実施しました。
天気にも恵まれ、秋空の下での絶好のさつま芋ほり日和となりました。



当日は、農作業の指導を予定していた方が体調不良で参加できなくなったため、急遽、鎌田さんのおじいさまがサポートに入り、鍬の使い方やさつまいもの掘り方を丁寧に教えてくださいました。



参加者同士はほとんどが初対面で、始めは控えめな様子でしたが、作業を進めるうちに自然と声が掛け合われ、少しずつ笑顔が増えていきました。
「その芋、大きいね!」「ここにたくさんありそう、掘ってみる?」
そんな会話が飛び交い、初めての交流が生まれていきました。
実家が農家でスコップに慣れている私も挑戦しましたが、思わずさつまいもを真っ二つにしてしまい、
「奥は芋が多くて傷つけやすいから、手前から掘るといいよ」
と、周りの参加者が優しくアドバイスしてくれました。
数時間後にはたくさんのさつまいもが収穫でき、最後は「どう調理しようか」と分け合いながら話が弾み、参加者の表情が明るく輝いていたのがとても印象的でした。
当日は、農作業の指導を予定していた方が体調不良となったため、交流イベントの開催時間や参加者の人数が変更となり、内容の見直しも必要になりました。
その影響で、鎌田さんも始めは気が張り詰めた表情をしていましたが、参加者の笑顔が広がる様子を見て、次第にほっとしたような嬉しそうな表情を見せていました。
次の交流イベントに向けて
交流イベントを終えた鎌田さんに、当日までの準備や、やってみて感じたこと、そして次回への思いを聞きました。
聞き手: 倉橋(夢リンク)
語り手: 鎌田悠世さん

交流イベント当日までで一番大変だったことは何ですか?

高齢者の方と若者側、両方のスケジュールを調整することですね。連絡を取り合いながら決めていくのは大変でした。
あとは単純に朝起きるのが辛かったです(笑)

交流イベント成功のために工夫したことは?

いくつか案を立てて、リスク管理をしていました。「こうなったらこうする」という代替案を最初から準備していたんです。
人数が少なかったので予定していた作業はできませんでしたが、芋掘りに切り替えて実施できました。準備していた分、落ち着いて対応できました。

交流イベントを通して、やってよかったと思えた瞬間は?

みんなが悪い雰囲気にならず、楽しそうにやってくれていたことですね。
初めましての人ばかりだったのに、声をかけ合ったり協力し合ったりする様子を見て、「交流って自然に生まれるんだな」と思いました。

次は、どんな交流イベントにしていきたい?

次はもっと初対面の人が増えると思うので、人と話すのが苦手な人でも自然と打ち解けられるような雰囲気にしたいです。
農業はあくまで手段で、目的は交流と地域活性です。農作業を通して距離が縮まるような場をつくっていきたいです。

交流イベントにどんな人に参加してほしい?

引きこもりの方に限らず、農業に興味がある人、話してみたい人、誰でも大歓迎です。もっと広げていきたいです。
参加者の笑顔があふれた第1回目の交流イベント。
その光景は、鎌田さんが重ねてきた準備と工夫の成果であることを、インタビューを通して改めて感じました。
今回見えた反省点を次回に活かし、さらに交流の輪を広げたい——鎌田さんのその前向きな意気込みを聞き、私自身も次の交流イベントが今からとても楽しみになりました。
勇気を出して参加してくれた人が、畑での交流を通して少し前向きになり、「また参加したい」と思ってくれる。
そして、実際にまた来てくれた時、また新しい出会いが生まれていく——そんな光景を思い浮かべると、胸が高鳴ります。

鎌田さんの挑戦、新聞に掲載!
鎌田さんの挑戦が2025年11月19日の読売新聞に掲載されました!

第1回目のさつま芋ほり体験の様子や、地域の課題に向き合う高校生としての思いが大きく紹介されています。

新聞記事にも大きく掲載されましたね。どう感じましたか?

あんなに大きく載ると思っていませんでした。白黒だと思っていたらカラーで驚きました。でも嬉しかったです!
この記事を見た人が鎌田さんの挑戦を知り、興味を持ち、そして、その人の何かを変えるきっかけになれば、
それは本当に素晴らしいことだと思います。
この第1回目の交流イベントは予想外の出来事で参加者が減ってしまいましたが、落ちた滴が静かな水面に輪を広げるように、ゆっくり確実に大きな輪になっていくと信じています。
投稿者プロフィール

- 「夢Link」サポーター
-
「夢Link」って?
「夢Link」は、中学生のみなさんの“夢(進路)”と高校をつなぐサポーターです。
私たちは、中学校と高校をつなぐ“架け橋”になることを目指しています。
進路は、中学生のみなさんにとって夢への大切な第一歩です。
「夢Link」は、中学生のみなさんの夢(進路)と、それを応援してくれる人や学校をつなげるお手伝いをしています。
最新の投稿
お知らせ2025年11月27日第1回 Re:Farm交流イベント開催!~鎌田さんの挑戦「未来をつくる高校生チャレンジ2025」~
お知らせ2025年11月21日純真高等学校の生徒が「SLOW FOOD LEARNING JOURNEY」に参加します!
お知らせ2025年11月6日鎌田悠世さんが「未来をつくる高校生チャレンジ2025」中間報告会に登壇
お知らせ2025年10月9日【教員対象】中学校向け入試説明会10月22日・23日開催!

