純真高等学校の生徒が「SLOW FOOD LEARNING JOURNEY」に参加します!

一般社団法人 日本スローフード協会が主催する「SLOW FOOD LEARNING JOURNEY(スローフード・ラーニングジャーニー)」に純真高校から4名の生徒が参加することになりました!
このプログラムは全国の高校生の中から選ばれた生徒だけが参加できるもので、純真高校は2年連続の参加となります。
(昨年度については、こちら→『SLOW FOOD LEARNING JOURNEY #5 -半年間の学びを語るインタビュー-』)

💡「スローフード」とは?

スローフードは、1986年にイタリアで生まれた「食を大切にする」世界的な運動です。地元の食材や伝統の食文化を守り、環境にやさしい食のあり方を広げることを大切にしています。合言葉は「GOOD(おいしい)、CLEAN(きれい)、FAIR(ただしい)食べものを、すべての人に」。今では160カ国以上に広がり、地球環境と食の未来を守るための活動が行われています。

倉橋

応募したきっかけは?

伊嵜さん(二年連続参加)

前回参加したときの経験がすごく楽しくて、もっとレベルアップしたいと思ったのがきっかけです!

高武さん

他のチャレンジに応募していましたが、思うように成果が出ませんでした。そのあと学校でスローフードが紹介され、『今度こそ頑張りたい』と思い、友達も誘って応募しました。

「SLOW FOOD LEARNING JOURNEY」って?

「スローフード・ラーニングジャーニー(SFLJ)」は、食の未来について学ぶ全国の高校生向けプログラムです。
目的は、持続可能な食の未来を担う“ガストロノーム”=食の起業家・実践者を育成すること。
このプログラムでは、仲間と調べて話し合うプロジェクト学習(PBL)や生産者や地域の人と触れ合う現地研修などがあります。最後はイタリア本部とオンラインで繋ぎ、 活動の成果をグループごとに発表します。

次世代のガストロノーム育成プログラム 「SLOW FOOD LEARNING JOURNEY」

オンライン講座の感想は?

有本さん

全国いろんな地域から参加していてびっくりしました。東京・宮崎・長崎…“1校1人だけ”という人もいて、刺激をもらいました。県が違うと考え方や雰囲気も違っていて面白いです。

稲増さん

やる前は正直こわかったです…。でも入ってみたら、みんなすごくフレンドリーで、『かわいい』とか褒めてくれたりして、思っていたより柔らかい雰囲気で安心しました。

国内実地研修~全国&海外の生産者と学ぶリアルな3日間!~

11月1日(土)〜3日(月)、熊本県水俣市で行われた国内実地研修に参加しました。
参加したのは、日本スローフード協会の皆様、大学生メンター、そして全国から選ばれた高校生たちです。
今回の研修では、世界最大級のスローフードの祭典の日本版「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」に参加する機会がありました。
地域の方々や国内外の生産者との出会いを通して、生徒たちにとって多くの学びが広がりました。

11月1日(土)
つくる人が語り合う「生産者会議」  (会場:水俣市総合もやい直しセンター「もやい館」)
この日は、勉強会や交流会、ワークショップが多数開かれ、全国から集まった生産者や自治体職員の方々から、直接お話を伺ったり体験したりすることができました。
生徒たちは、自分たちの探究テーマに合ったプログラムを選んで参加し、気になった専門家に積極的に質問するなど、与えられた時間をフルに活用して学びを深めていました。
初めて知る取り組みに驚いたり、「こういう視点もあるんだ」と気づいたりと、学びの幅が大きく広がった様子が印象的でした。

この日、地元の子どもたちがサプライズで「水俣ハイヤ節」を披露してくれました。
「水俣ハイヤ節」は水俣病の経験から生まれた踊りです。力強い踊りからは、故郷・水俣への深い想いや「頑張ろう」というエールが伝わってくるようで、胸が熱くなりました。
最後には、その場にいた全員が一緒に輪になって踊り、生徒たちも笑顔いっぱいで声を出しながら楽しんでいました。

11月2日(日)
スローフードマーケット  (会場:エコパーク水俣)
スローフードマーケットでは、生産者の方々が育てた旬の食材や、地域ならではの加工品がずらりと並びました。
生徒たちは気になる生産者の方に声をかけては、熱心に話を聞いていました。生産者の皆さんも温かく答えてくださり、会話がどんどん広がっていました。

生徒たちは、初めて知る話に真剣に耳を傾け、疑問に思ったことはその場で質問し、思いがけない出会いや学びに何度も感動しながら、目を輝かせていました。

三日間の研修を通して、生徒たちは多くの学びと貴重な出会いを得ることができました。
現場のリアルな声を聞き、知識を深めながら、それぞれの探究テーマをもう一度見つめ直す良い機会になったと思います。

研修後、生徒たちが楽しそうに、そして熱を込めて自分の経験を語ってくれた姿から、この学びが確かな成長につながったことが伝わってきました。

💡引率者が見た、純真高校生の行動力

また、純真高校の生徒たちの行動力に圧倒される三日間でもありました。
日本スローフード協会の方から「高校生代表で誰か」と声がかかったとき、真っ先に手を挙げるのは、いつも純真高校の生徒でした。

その行動力、そして任されたことをしっかりやり遂げる判断力。
キャリア探究コースで日頃から経験を積んでいる彼らにとっては、もしかすると当たり前のことなのかもしれません。
しかし、周りの方々はその姿に驚き、私自身もその様子を見て大変誇らしい気持ちになりました。

研修を振り返り、次のステップへ

研修後、振り返りと探究テーマの確認、3月の発表に向けてのスケジュール確認を行いました。

板書された内容について、哲学プラクティショナーであり、本校の高校コーディネーターでもある安本志帆さんが問いを投げかけます。
そこから、生徒たちは自分たちでは気付けなかった問題点や、探究テーマのゴールの再設定、スケジュールに対する危機感など、多くの気づきを得ることができたようでした。

3月の発表会まで、残り約3ヶ月。
この短い期間の中で、生徒たちは何度も壁にぶつかることになるでしょう。
それでも、ここまで走り続けてきた彼らなら、きっと最後までやり遂げてくれると信じています。

投稿者プロフィール

倉橋 美智子
倉橋 美智子「夢Link」サポーター
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