eスポーツ部・DX部がゲーム制作に挑戦!(前編)
九州情報大の研究「ゲームジャム」でゲーム制作に挑戦
純真高校の eスポーツ部とDX部の生徒たちが、九州情報大学 荒平高章先生の研究室の研究プロジェクトに協力し、ゲーム制作に挑戦しました。
今回の取り組みは、九州情報大学 永野斗遠さん が研究として実施している、
「Pythonプログラミングによる素材指定型ゲームジャム」 に協力する形で行われたものです。
この研究は、ゲーム制作を通してどのような教育的効果が得られるのかを検証することを目的としています。
とはいえ、普通のゲーム制作はなかなか大変です。
- キャラクターや背景のグラフィック
- 効果音
- 音楽
…と、プログラミング以前にやることが山ほどあります。
そこで今回の研究では、これらの素材をあらかじめ用意しておくことで制作のハードルを下げ、ゲーム制作そのものに集中できる環境を作るという方法がとられています。
テーマは「One Button」

まずは荒平先生と永野さんが純真高校に来校し、プロジェクトの説明が行われました。
今回のゲーム制作のテーマは
「One Button」
プレイヤーが操作できるボタンはたった一つ。
ボタンが一つしかないということは、
ジャンプも攻撃も移動も、すべて 同じボタンで表現しなければなりません。
つまり、ゲームの面白さはほぼアイデア勝負。
生徒たちはまず1週間かけてゲームの構想を考え、Canvaを使ってゲームのイメージを作成し、チームごとのアイデアを永野さんや荒平先生に見ていただきました。
例えば
- ボタンを押すタイミングによってステージをクリアしていくゲーム
- ボタンを押す長さによって加速やドリフトを行うレースゲーム
など、ユニークなアイデアが数多く生まれました。


大学側からも
「発想がとても面白いですね。」
とお褒めの言葉をいただき、すっかり調子に乗る我々eスポーツ部&DX部。
……まさかこの後、とんでもないハードルが待ち構えているとは。
ほぼ全員がプログラミング未経験
さて、いよいよゲーム制作です。
今回使用する言語は Python。
しかし参加した生徒の ほとんどがプログラミング未経験です。
永野さんからは
- Pythonコードの基本的な説明
- ゲームとして動作させるためのコード集
も提供されました。
ただし当然ながら、コピペすればゲームが完成するわけではありません。
生徒たちは
- コードの意味を調べる
- 数字を変えてみる
- とりあえず動かしてみる
- エラーが出て、こっちの頭の方がバグりそうになる
という、まさにプログラミングの王道の道を歩みながらゲームを作っていきました。
しかも頼みの綱である生成AIも使用禁止。
これは、生成AIにコードを書かせてしまうと学びにならないからという研究上の意図があるからです。
とにかく、コードの意味が分からない。何をすればいいか分からない。という状態からのスタートでした。



四苦八苦しながら生徒は取り組んでいましたが、
「めちゃくちゃ大変だけど、かなり勉強になる」
「思ったとおりの動きができたときは嬉しかった」
という声が聞かれました。
純真高校チームのゲームが完成
試行錯誤の末、純真高校の生徒たちは次のゲームを完成させました。
- Switch Quiz
(小川倖太郎、柴原咲良、和佐野晶久) - ロボットジャンプ
(和泉能朋、井原瞬介、芝雄大、庄嶋瑛翔) - チンチロバトル
(北島悠吾、社川啓太、山口泰和) - 時の管理者
(鎌田悠世) - 避けろ!
(相良直志) - 音楽ゲーム
(竹田慧大)
「チンチロ」という、なんだか高校生らしからぬ不穏なワードがありますがそれはどうか気にしないでください。






同じ 「One Button」 という条件なのに、ゲームの内容はまったく違います。
同じ材料を使っても、作る人が違えば 全く違うゲームが生まれるのです。
作ったゲームは、まず遊んでみる
ゲームが完成した後は、
お互いのゲームをプレーしてレビューする時間がありました。
生徒たちは実際にゲームを遊びながら
- 面白いところ
- 改善したほうが良いところ
- 操作の分かりやすさ
などについて意見を出し合います。
自分では「完璧だ!」と思っていたゲームでも、
誰かに遊んでもらうと
「ここちょっと難しいかも」
「ここ分かりにくいかも」
ということが見えてきます。
ゲーム制作の世界では
「ゲームは遊ばれて初めて完成する」
と言われます。
生徒たちはまさにそれを体験することになりました。
そして物語はゲーム学会へ…
今回制作されたゲームに加えて、九州情報大学の学生が制作したゲームも含め、複数の作品を一つにまとめたゲーム作品
「OneButtonGames」 が制作されました。
これは 「純真高校 × 九州情報大学」共同プロジェクトとして、ゲームコンペに出品されることになりました。
また、この作品は、九州情報大学で開催されるゲーム学会全国大会の デモ発表(展示) の場でも紹介される予定となりました。
そしてもう一つ。
実は今回、学会側が<特別企画>として設けてくださった 高校参加のポスターセッションに、本校も参加することになりました。
ここでは「ゲームジャムの成果」だけでなく、純真高校eスポーツ部の取組そのものを、生徒たちがA0版の巨大なポスターで発表します。
つまり学会では、
- OneButtonGamesのデモ展示(お披露目)
- <特別企画>高校ポスターセッション(発表と質疑応答)
という形で、生徒たちが“外の世界”に向けて発信する機会をいただくことになりました。
さて、このあと生徒たちは
「いくらなんでもハードル高すぎるのでは…?」
と思えるような舞台、ゲーム学会全国大会に足を踏み入れることになります。
果たしてどんな経験が待っていたのでしょうか。
※後編に続く。
投稿者プロフィール
- 情報科主任
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