純真高校がパナソニック教育財団「2026年度 実践研究助成」に採択され、研究がスタートしました!

皆さま、こんにちは。純真高校の情報科主任です。

この度、本校の教育研究が、公益財団法人パナソニック教育財団の「2026年度(第52回)実践研究助成」に採択されました!


本助成は、ICTを効果的に活用し、学校現場の課題解決や教育方法の改善に取り組む実践研究を支援するものです。今年度の一般助成には全国から210件の申請があり、そのうち採択されたのは65件。約3倍以上という高い倍率を突破しての採択となりました。

採択が決まった際には、パナソニック教育財団より奨励状をいただきました。改めて、本校の取り組みを全国的な実践研究の一つとして評価していただいたことを大変うれしく感じています。

採択を受け、本校ではいよいよ今年度の研究実践が動き出しています。また、5月29日(金)には、東京で開催された「助成金贈呈式・スタートアップセミナー」に参加してまいりました。

会場の最寄りは両国駅でした。駅構内には力士の写真や手形が展示されており、相撲の街・両国らしい雰囲気に触れながら会場へ向かいました。

■ 純真高校の研究テーマ:生成AIを「思考のパートナー」へ

本校の採択テーマは、

「生成AIを『思考のパートナー』として活用した個別最適な対話学習の実践
~NotebookLMを用いた根拠に基づく学びと批判的思考力育成~」

です。

近年、生成AIは非常に便利になり、教育現場でもさまざまな活用が始まっています。一方で、生徒が自分で十分に考える前にAIが文章を完成させてしまい、安易にその出力を使ってしまう「思考のショートカット」が起きることも懸念されています。

そこで本校では、Googleが提供する「NotebookLM」を活用します。

NotebookLMは、教員が選定した信頼できる資料をもとにAIと対話できる点に特徴があります。AIに「答えを出してもらう」のではなく、AIとの壁打ちを通して、自分の意見の根拠を確認したり、別の視点から考え直したりするための「思考のパートナー」として活用する実践を進めていきます。

生成AIをただ便利な道具として使うのではなく、生徒自身の考えを深めるためにどう活用するか。そこに、本校の研究の大きなポイントがあります。

■ 多くの学びを得た贈呈式と講演

会場には、全国各地から採択校の先生方が集まり、これから1年間の実践研究に向けた学びと交流が行われました。開始前の会場からも、それぞれの学校が抱える課題や実践への思いをもって参加されている様子が感じられ、貴重な機会となりました。

第1部の贈呈式では、文部科学省の浅原寛子様によるご講演が行われました。

これからの時代に必要な情報活用能力の育成や、生成AIを教育の中でどのように活用していくかについて、非常に示唆に富むお話を伺うことができました。

特に印象に残ったのは、AIを「人間中心」で活用するという視点です。AIに使われるのではなく、学びの目的を達成するために、人間が主体となってAIを効果的に使う。この考え方は、本校が目指す生成AI活用の方向性とも大きく重なるものでした。

また、「紙かデジタルか」という二項対立ではなく、リアルな学びをデジタルでどう支えるかというベストミックスの考え方も、今後の教育実践を考えるうえで大変参考になりました。

■ 全国の実践から大きな刺激を受けました

午後からのポスターセッションでは、昨年度から助成を受けている学校や団体の実践発表を拝見しました。

遠隔授業における生徒の学びを支える工夫、探究活動の振り返りにICTや生成AIを活用する実践、生徒一人ひとりへの支援を充実させる取り組みなど、全国各地で進められている多様な実践に触れることができました。

どの発表にも共通していたのは、ICTを導入すること自体が目的ではなく、「生徒の学びをどう深めるか」「生徒の困り感にどう寄り添うか」という視点が大切にされていたことです。

本校の研究においても、生成AIを使うことそのものを目的にするのではなく、生徒が自分の考えを深め、根拠をもって表現できるようになるために、どのようにAIを活用するかを丁寧に考えていきたいと感じました。

■ 実践を深めるグループディスカッション

第2部のスタートアップセミナーでは、専門委員の先生を交え、他校の先生方とグループディスカッションを行いました。

同じグループの先生方からは、それぞれの学校で進められている実践についてお話を伺うことができました。生成AIの活用方法はもちろん、授業の中で生徒の思考をどのように見取り、どのように評価していくかについても、多くの示唆をいただきました。

本校の研究についても、生成AIを「答えを出す道具」ではなく「思考のパートナー」として活用する方向性について、関心を寄せていただきました。特に、生徒とAIとの対話ログをどのように分析するか、実践の効果をどのように測定するかといった点について、具体的な助言をいただくことができました。

現在、本校では九州情報大学の先生にも外部助言者としてご協力いただきながら、研究計画の具体化を進めています。今回のセミナーで得た学びをもとに、授業実践、評価方法、対話ログの分析方法などをさらに整理し、1年間の研究を進めていきます。

■ おわりに

今回の採択、そして助成金贈呈式・スタートアップセミナーへの参加を通して、全国の情熱あふれる先生方と交流し、教育の最前線に触れることができました。

AIをはじめとする最新のテクノロジーを、教育現場でどのように活用していくかは、まさに今、全国の学校が試行錯誤している大きなテーマです。

本校では、AIに答えを任せるのではなく、生徒自身が考えを深め、根拠をもって表現できるようになるための学びを目指していきます。

今回の採択を大きな機会とし、純真高等学校のDX教育・探究学習のさらなる充実に向けて、研究と実践にしっかり取り組んでまいります!

投稿者プロフィール

椎葉 圭
情報科主任