特別講座

放課後特別講座スタート -「まなびたい」を叶える個別最適化プログラム-

Hi there. 広報チーム / 英語科教員の岡田です。

2、3年生に続き、2024年5月24日より1年生の放課後特別講座がスタートしました。

放課後特別講座

放課後特別講座とは

昨年度までは朝、放課後、土曜と実施していた、いわゆる「課外」授業。

九州/福岡出身ではない私岡田は「朝課外」、通称「0限」というものに初めて遭遇した時に、正直驚きました。課外という名で実際に行われていることが日中のカリキュラムの一部を実行している、ということがあったからです。また、個々の求める課題が多様な現代の学校の中で、半ば同じコース全員の強制受講は、個別最適化(=個人の志向やレベルに合わせた教育を提供していくこと)と逆行しているように感じていたんです。

そこで、教員にとっても、学生にとっても、大きな効果が見込めるのか疑問符がつくこの慣習を、今年度は、放課後に絞り込み、学力が保障ができるようにシラバスを作り込み、生徒に売り込んでいく、「特別講座」といったポジションとしてスタートさせることにしました(ただし「課外」という名前は今年は変更しませんでした〜)。

生徒が持つ個々の「まなびたい欲」に応えるための講座、これが放課後特別講座です。

教員「学力を本気であげる!」

上述した通り、担当講座を生徒に売り込んでいく、そのために魅力的なシラバス、さらには宣伝方法を各教員が考えるという新たな手法を実践しました。互いに敵対して生徒を奪い合っていくというよりも、それぞれが魅力を明確に伝達することで、受講すべき生徒を惹きつける。そのために「予備校のパンフレットのように売り込もう」「講座紹介は動画でいこう」など多くの意見が飛び交いました。

人生をかける!くらいの熱量をもって学力を本気であげることを目標に掲げる教員も。

受講の先にあるものとは

この講座を受けることで見込める効果は次のように考えられます。

1. 個々が持つ学習上の課題の解決策となる
2. 上位大学(旧帝大以上)の対策にも対応
3. リメディアル的な役割(=基礎の穴をつぶすことができる)
4. 視野を広げることができる

4については、普段と違う教員、さらには普段と違うメンバー、コースが異なるメンバーと協働して学習を行いますから、自らの視野を大きく広げることができます。

1年生の講座例(英語の場合)

1年英語「大学受験英語入門 -高1のための英語力養成プログラム-

1年生の英語はアドバンスレベル、ベーシックレベルに分かれました。

アドバンスレベルでは、大学受験英語入門と題し、高1から大学入試のスキルを身につけるための養成プログラムのカリキュラムを設定しました。

生徒配布用のパンフレット

今年度から全講座で「シラバス」を「見える化」しました。各教科でどういった授業構成を年間ですれば、生徒の「ワクワク」に寄り添えるか、これを2-3月に話し合い。英語科では予備校のパンフっぽくいこう!ということで、このようなフライヤーを用意。

授業の様子(1年英語「大学受験英語入門 -高1のための英語力養成プログラム-」)

ペアリーディングで協働学習

本講座は、授業自体の質は、本気でついてきてくれれば、「東大」や「早慶」まで学力レベルを保障できる内容になっています。

予備校と大きく異なるのはレッスンのあり方です。せっかく同じ教室に集まっているのですから、当然双方向の恩恵を活用したほうが得策。黙って解説を聞くのであれば、映像授業で十分です。教室だからこそ、学力+協働スキルといった付加価値をつけることができると考えています。

活動を盛り込んでも学力保障をすることが教員側のミッションです。

データで実力を俯瞰する WPMを使った「タイムアタック音読」

1分間に読める語数の指標であるWPMの記録の様子。57語を読み上げる練習をしたあとのアフターの様子。客観的に読解スピードを測ることは...

教員側は伸び率を測定し、データ比較することで日々のレッスンの音声活動の量を調整できる。いわば、DX x 英語学習ができる。

生徒側は実力を俯瞰できモチベーションもあがる。

DX x 英語速読力 -データで成長をみとる-

受講者のリアルなWPMです。練習前と練習後の数値変化をデータに反映。

次回1ヶ月後の測定で1年生がどう変化するか、期待でいっぱいです。

「まなびたい」を叶える個別最適化プログラム

純真高校では、現在「個別最適化」教育を促進しています。

つまり、個々の能力にあった教育を提供すること、です。集団での一斉授業では、できる生徒、苦手な生徒が取り残されてしまいます。

純真高校では、DXハイスクールとしての利点をしっかり活用し、授業を「DX」しています。例えば、反転授業やセミ反転授業を採用する教科が増加中です。授業最初で解説動画を視聴してもらい、理解した生徒からから演習に進む、といったセミ反転、あるいは、はやく演習が終わった生徒から動画視聴にうつり、さらなる演習にうつる。この時生徒によってはまだ基礎部分の情報整理をしている場合もあります。このように学びの速度は人それぞれ。これをDXを使って「まなびたい」を叶えようとする取り組みを加速化しています。

また、今回ご紹介した放課後特別講座も個別最適化の好例。一人も取り残されないように教員一同がサポーターとなり生徒たちの学びを支援していきたいと思います。

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岡田 直也

元経営者の英語科教員。入試広報部長。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2023受賞。TOEIC(LR)990点。英検1級。Anaheim University (TESOLコース)。出版:「TOEIC満点講師が教える科学に基づいた英単語の勉強法」(NY出版)「英語のプロ300人に聞いた 日本人のための 絶妙な言い回しフレーズブック」(DMM英会話)他

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