Thinking 探究- 純真高等学校(福岡市)

探究とは?? #3 - Inquiry-Based Learning

探究は方法なのか??

「探究が大切」「探究する過程が大切」

 「探究が大切」という時、我々は何をイメージしているのでしょうか。方法だけを指しているのではないような印象を受ける人もいるのではないでしょうか。確かに問題へのアプローチの仕方、あるいは問立ての仕方というものは、とても大切ですし、それも探究の一側面なのだと考えています。
 しかしながら、探究はそれだけを意味するものでもないでしょう。探究の方法が「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」だとすれば、その過程である「情報の収集」「整理・分析」が「課題の設定」や「まとめ・表現」よりも大切ということではないはずです。
 それでは、探究には他にどんな意味があるのでしょうか。ここでは、「探究する」ということを考えながら、そのことについて考えていきたいと思います。

「探究する」ということ

 「探究する」ためには何が必要なのでしょうか。方法を知っていること、これももちろん大切だと思います。ただ、方法を知っていても、探究しようとする心構え、言うなれば探求心がなければ、探究は成立しません。その問いに対して、興味・関心や好奇心がなければ、深く考えていくこともないでしょう。物事に対して、疑問をもったり、ワクワクする心、そうしたものが最も大切と考えられます。
 その一方で、いくら興味・関心があっても、探究は成立しないのではないでしょうか。好奇心があって、方法を知っていてもできないかもしれません。探究する力が必要なはずです。
 それでは、「探究する力」とは何かと言えば、とても一言で言い表せるようには思えません。物事に対して、あるいは設定された問いに向き合い、考え続ける力、複雑な問題に対して、他と協働しながら考えていく力、協働する中で、自らがどのような貢献すべきか考え、その役割を全うする力など、もはや「人間力」とでも言っていいような力でしょうか。
 けれども、このように考えてみると、「探究する過程が大切」などと言われる意味も理解できるような気がしてきます。「探究する過程」には、自ら興味・関心をもつ過程、立てた問いに向き合って考える過程、複雑な問題に対して、他と協働する過程、どのような貢献ができるか考え、行動する過程というように、誰もが大切と考えるようなことがあることが再認識できるからです。

「探究」の探究

 このように、探究には様々な意味があるように感じられます。経験をもとに考えても、これぐらいの意味はでてくるのですから、学術的に考えていくとより複雑で広範な意味が見えてくるのでしょう。考えれば考えるほど、まだ何かあるような気がしてなりません。実際、専門的な書籍にはより詳細にわたる分析がなされ、結論が導き出されています。研修に来て頂いた佐藤先生の本などは特にそうです。佐藤先生は、このように探究に様々な意味があることを「探究の多義性」として詳しく論述されていました。けれども、それを鵜呑みにせず、理論的に導き出されているのなら、経験に即して、自ら考えていくこと、疑問をもち、自らの考えをアップデートし続けることも大切だと思いますし、それも探究なのかなと考えています。

参考文献:佐藤真久『探究モードへの挑戦(生涯探究社会の創出シリーズ)』(人言洞 2022年9月)

探究が力ならば

 加えて、探究の一側面に、探究する力があるのであれば、それを大切にし育てていこうとする以上、探究する力の評価が重要となってくるはずです。もっとも、探究の評価については、探究する力、あるいはそれをも含めたより広範な探究の定義がなければできないことだと考えられます。また、探究の捉え方や定義、その中で大切にするところというのも、各自で違いがでてくるはずです。学校としての定義をより明確な形で示し、それに沿ってルーブリックなどを作成していく必要があるでしょう。
 純真高校の探究の捉え方、定義についてはまた別のところでまとめられればと考えています。

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