Hi there. 英語科です。
純真高校の英語科では、パフォーマンステストを体系的に実施し、統一のルーブリックで観点別評価にもしっかりと接続しています。本日は、パフォーマンステストの中でも、リテリング型のスピーキングテストを1年生で初めて実施しました。
なぜパフォーマンステストをするのか
アウトプットもしっかりみとる
スピーキングテスト、プレゼンテーション、音読テストといった実技のテストのことをパフォーマンステストと呼びます。
英語の総合力は4つのスキル「読む」「聞く」「書く」「話す」のバランスが整っていればいるほど、総合力が高まります。「話す」を強化すると、「読む」「聞く」「書く」が向上するというのは研究で証明されています。
それならば、「話す」スキルも評価する。そうすることで客観的なレベルを把握でき、どうすれば上達させることができるか、教員も生徒自身も分かります。
純真高校で重視している音声活動・言語活動の成果も図る
純真高校英語科では、今年度より豊富な音声活動を実施することを決め、実践しています。さらには、問いを立てる言語活動も可能な限り推奨しており、パフォーマンステストをすることで、その成果がはかれます。私たち教員側の授業を適切に行えているかもはかることができます。
スピーキングテストの様子
今回はリテリング型スピーキングテストを初めて実施ました。
リテリングとは
リテリングは、本文の内容を理解したあとに、イラストまたはキーワードだけを参照して、本文を再現する練習です。全てが正確である必要はなく、正しい内容を伝えることを目的とした音声活動です。今回テストを実施したクラスでは英語コミュニケーションで日常的に実施している定番の活動です。
テストの様子
今回は、Team Teaching専用のクラスを対象に実施(Team Teachingでしか授業をしていないクラス)。初開催のため、練習時間を10分。9枚のイラストの中からランダムで1枚があてられ、それをもとにリテリングをしました。
ルーブリック
今年度より全教員共通のルーブリックを策定し、評価にぶれがないようにしています。
ルーブリックをしっかりと観点別評価にも接続し、同時に平常点とも連動しています。
使えば使うほど改良すべき点に気付くことが非常に多いですが、適切な評価をし、それに基づいて、最適な指導ができるように、日々アップデートをしています。ゆくゆくはルーブリックのモデルとして他校にもお示したり、他校と協働して優れたものに改良していきたいと思っています。
今回は、このルーブリックを見せてからテストを実施しました。「伝え方」評価は、今回初回のため、かなりざっくりとしたものにしましたが、イラストをこちら側に見せながら説明してくれる生徒、ジェスチャーとアイコンタクトをしっかりとおこなえた生徒が多数おり、純真高校の様々な授業で「プレゼン」が行われており、そこで得た方法を使えている生徒が多いこと、さらには「探求の純真」として、生徒がプレゼンをする機会が学校として増えていることを直に感じられました。
客観的なデータで英語学習を後押しする学校でありたい
今年度より純真高校英語科では音声活動を必須とし、3年間で日常英会話をマスターすることを1つのゴールに据えています。ですから、英語教員は英語での発話で授業展開をしていくことを中心にするようにシフトしました。
さらに、かつては感覚的に評価していたものを、できるだけ客観的な数値にし、レベル感を可視化、つまり、見える化し、生徒本人の到達度をパッと見で理解できるように変化させています。さらに、その推移を見れば、私たち教員側が適切な指導ができているかさえもみとることができます。
引き続き、生徒の皆さんの英語学習の支援を、客観的な視点で、そして、成長を最大限後押しできるようにチャレンジしていきたいと思います。