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産総研・堀野裕治氏による講演会と体験会 

講演会

 2024年10月21日、本校1年生を対象に、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)の堀野裕治博士による講演会を実施しました。また、希望者を対象とした体験会も実施され、生徒たちは貴重な時間を過ごしました。

テーマは『一人の研究者としての歩み』

 今回の講演では、堀野先生がご自身の少年時代から現在に至るまでの研究者としての歩みを語ってくださいました。堀野先生は、研究者を目指すようになったきっかけや、産総研での研究内容、そしてこれまでのキャリアの中で直面した成功談や失敗談についても話してくださいました。生徒たちは、日本を代表する研究機関である産総研で行われている最先端の研究を知ることができ、理系の分野の可能性と挑戦の大切さについて学びました。

産総研とは?

 産総研は、日本国内で最大級の国立研究機関であり、人工知能、ロボティクス、材料科学、エネルギー技術など多岐にわたる分野で、世界に通じる研究成果を上げています。堀野先生が研究されているガスから作るダイヤモンドも、産総研で行われている最先端の研究の一つであり、スマートフォンや医療機器など、私たちの生活に欠かせない技術として広く応用を目指しています。

体験会

体験会ではガスから作ったダイヤモンドを使用した実験も実施

 講演会の後、希望者を対象にした体験会では、堀野先生の指導のもと、実際にガスから作ったダイヤモンドを用いた簡単な実験が行われました。ダイヤモンドでできたプレートを指でつかみ、氷に触れさせると、その瞬間に指先が冷たくなります。逆に、氷がプレートが触れている部分はどんどん溶けていきます。生徒たちは、ダイヤモンド熱伝導率の高さを実感し、実験の面白さを体験することができました。生徒からは「氷にダイヤモンドを入れた瞬間、持ってる指が冷たくなって、ダイヤモンドは指の熱でスっーて氷の中に入っていくのが初めての体験でした。不思議で面白かったです!!」「今まで触ったことのないくらいの大きさのダイヤモンドに触れて、その性能も知ることができて楽しかったです。」といった感想が聞かれました。

ちょっと見えづらいですが、3枚目の写真で生徒が持っているガラスの板のようなものがダイヤモンドです!

進路選択の一助に

 今回の講演会と体験会は、1年生がこれからの進路選択を考えるうえで、理系分野への興味を深める貴重な機会となりました。すでに理系を選択している2年生、3年生にとっては、理系大学へ進学した後の研究のイメージがついたのではないかと思います。アンケートの結果を見ても、興味を示した生徒や進路選択の参考になったという生徒が多かったようです。本校では、これからも生徒が進路選択の幅を広げ、未来に向かって積極的に挑戦できるよう、さまざまな講演会や体験学習を提供してまいります。

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椎葉 圭

理科主任 / 高校魅力化推進部 / e-スポーツ部顧問・女子バレーボール部副顧問・軽音楽愛好会副顧問

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