Hi there. I wish you a Happy New Year.
サッカー部副顧問の岡田です。海外では、日本の「新年の誓い」に近いものとして、”New Year’s Resolutions”が定番です。resolutionは「決意」。アメリカでは40%の大人が誓いを立てます。日本とは違い、1つではなく複数をTo-Doリストのように洗い出します(私岡田は毎年10個と決めています)。最終ゴールをはっきりさせておくほうが勉強でもスポーツでもビジネスでも成功しやすいことが研究によっても分かっています(ちなみに、ある条件を満たさないと逆効果になる、というデータをオハイオ州立大が出しています。後述します)。
ということで、本日2024年1月7日、サッカー部ではゴールがとても鮮明な、毎年恒例のイベント「日本一の石段のぼり in KUMAMOTO」を実施しました。3,333段という至極分かりやすい目標に向かって、男子メンバー、女子メンバー、監督/顧問が2時間超のトレッキングを実施してきました。
日本一の石段とは
熊本県美里町の日本一の階段
熊本県美里町にある「日本一」を名乗った観光名所です。町の公式ウェブサイトによれば、正式名称「釈迦院御坂遊歩道3,333段」で、町おこしをねらって1988年に完成し、現在「日本一の石段」数で「日本一の階段」なんですね。
純真高校 / 福岡市 からの距離:2時間弱
高速を利用しおよそ2時間弱で現地に到着しました。自然が非常に豊かな地域を駆け抜けていきますので、ドライブにもちょうどよいかもしれません。
サッカー部が往復にかかった時間
スタート地点
往復は約2時間30分
個々で動き出すメンバーがあまりいない純真高校サッカー部はチームで出発しほぼチームで戻ってきました。
かかった時間は…
2時間28分
でした。少しだけ遅れたグループも2時間30分。プロスポーツ選手がオフシーズンにする走り込みのイメージで臨みましたが、さすがの階段数。基本歩いての登頂、下山。頂上でも少しゆっくりもしたこともあって、速い方で1時間弱で戻ってくるといわれるスピードには遠く及びませんでした。
頂上
[女子メンバーも含め全員登頂]
[男子・女子監督ともに登頂]
車で頂上までいけるのか
一般の方は頂上まで直接行く経路がないようです。山頂から徒歩15分のところにある「金海山 大恩教寺 釈迦院」までは車で行けるようなので、膝や腰が悪くてチャレンジできないという方でも、そちらから頂上を目指すという方法もあります。そのお寺まで石段の麓から車で40分ほどですが、この方法も駆使すれば、全員登頂ができるので、部活動でのイベントとしてオススメです。
まずはゴール設定をすることが成功の秘訣
ゴールの設定からの途中のプロセスを考えるのが良い
スポーツでも勉強でも、そして、ビジネスでもそうだと思いますが、まずはゴールの設定をする。そこから逆向きに途中のステップをデザインしていくのが目標達成の秘訣です。
3,333段が目標と言われ、速い人で1時間弱で往復できると言われれば、「じゃあ、片道40分かかるとして1,700段くらいまで20分で到達すればいいんだな」と逆算できます。
まずは大きなゴールを指導者側が提示してあげたり、生徒自身にそれを考えさせることが、メンバーの成長に不可欠なんですね。
ゴールは具体的に宣言しよう
2010年に「目標宣言を人にすると実現しにくくなる」という研究結果が発表されました。宣言をすることで脳内が実現した錯覚し怠惰になってしまう、とのこと。ところが、最新の研究でそれが少しくつがえりました。2019年のオハイオ州立大の研究結果で、次の条件をクリアすると、「目標宣言」によってモチベーションが高まり、実現可能性が高くなる、と分かったんです。
1 尊敬する人に宣言する2 具体的に宣言にする3 短期目標にする |
「具体的に」の部分はできれば数値化しましょう。「勉強を頑張る」ではなく「1日5分英単語帳『チャンクで英単語』を音読する」のように。ぼやっとしていると、頑張っていないのに頑張っているという錯覚現象が起きます。3つ目の短期目標については、現在地から離れるほど、目標は抽象化しやすくなります。我々の脳の性質は「目先の利益を優先する」「未来のことに当事者意識が働きにくく、過大評価してしまう」ので、大きいゴールが分かったら、それを細分化することが重要。3,333が遠すぎると思えば、情報収集して、半分なら何分くらいで到達したらよいか、という小目標を立てればよいんですね。
サッカー部の次のゴールは4月のインターハイ(全国高校総体)予選となります。
さすがに「4月に向けて頑張ろう」では当事者意識は働かないので、1月、2月、3月のそれぞれの小さなステップをどう踏むのか、メンバー自身で見いだせるように、監督・顧問で支援をしていきたいと思います。