純真高校広報チームです。
一般社団法人 日本スローフード協会が主催する「Slow Food Learning Journey」プログラム。一般財団法人三菱みらい育成財団の2024年度助成事業に採択されたこの教育プログラムに、なんと純真高校より4名の参加が決定しました。参加するわずか数校の高校として純真高校が選ばれました。
SLOW FOOD LEARNING JOURNEY プログラムとは
SLOW FOODとは
スローフード(Slow Food)、1986年にイタリアで始まった運動。ファストフード(Fast Food)に対抗して、「地域」の伝統的な食文化や「地元」で生産された食材を大切にし、ゆっくりと食事を楽しむことを奨励するもの。これにより、食文化の多様性を守り、「地元」の農業やサステイナブルな生産を支援し、人々が自然との調和の中で生活できるようにします。
大学入試では、2005年広島大学の英語要約問題で扱われ、高校生の教育関係者の間で一気に認知され始めました。予備校の教科書や市販の問題集にも収録されることの多い人気トピックです。
参加対象
全国の地方の高校1-2年生・大学1−2年生
プログラムの目的
世界中のスローフードネットワークを活用し、サステイナブルな食に関する知識を習得し、食料生産を担うアントレプレナーの育成プログラムです。
世界には食にまつわる社会問題、例えば、貧困、といった諸問題が依然としてたくさん存在しています。これらの社会課題の解決策を考えることは急務。このような状況を変えるべく、食を通じて、世界と自らが暮らす地域をつなぎ、地方から食の未来を変革していく人材を育成する。これが本プログラムの目的です。
詳しくは公式ウェブサイトへ
スケジュール
メンター育成講座: 2024年8月-9月
高校生の伴走役を努める大学生メンター の育成講座。
ラーニングジャーニー: 2024年10月~2025年1月
選抜された高校生1グループごとに、大学生メンターが一人サポートをし、高校生は食に対する学びを深める「ラーニングジャーニー」という研修をオンラインで行います。Learning Journeyは日本語にすると「学びの旅」。世界と地方を食でつなげる学びを行います。
実地研修キャンプ: 2024年11月
徳島県三好市での実地研修キャンプで、研修で学んできたことを実践していきます。その学びをさらに自分ごとにし実用的なスキルに変えていくためのラーニングジャーニーがおよそ2ヶ月続きます。
成果発表: 2025年3月
イタリアのスローフード本部とオンラインで接続し、活動の成果をグループごとに発表。
参加者
本校からは、普通コース探究クラスから3名、特進コースから1名が1つのチームとして参加することになりました。
まず、参加するというアクションを起こせた4名に称賛を伝えたいところです。このようなプログラムに参加することは大変勇気がいるもの。そういった意味では、彼女たちのラーニングジャーニー(学びの旅)は、参加意思表明をした時点ですでに始まっているといえます。
どんなゴールを設定するのか?
今回参加する生徒は必ずしも食に関わる職業に就きたいと考えている生徒ではありません。スローフードに基づいたプログラムを通じ、協働スキルを高め、PBLにより課題解決力をつけ、グローバルな視点で物事を考える。食という1つのトピックを通じて、参加生徒4名がこのような力を身につけ、最大限成長してくれることを願っています。
また、本校は「地域に開かれた学校」を目指しているので、食を通じて、地方から食の未来を変革し、地方創生、地域の活性化の担い手になることも期待しています。
まずは10月22日に初回のオンライン研修があります。参加者自身が、プロジェクトを通じて、数カ月後にどんな自分になりたいのか、そのために何をするのか、そのイメージや設定は研修が始まるとより鮮明になるでしょう。目標が決まったら、時々振り返り課題修正をしながら進んでいくのみ。この半年での彼女たちの成長が楽しみで仕方ありません。