学校の中に「屋台🏮」ができました
今年度から、純真高校の校内に屋台が登場しました。
屋台のコンセプトは「ふらっと寄れる、フラットな関係」です。

なぜ、屋台なのか
本校では「生徒が辞めない学校」を中期計画の柱に据えています。その議論のなかで出てきたのが、「教室でも家でもない、気軽に立ち寄れる場所を校内につくれないか」という発想でした。
相談室やガイダンスルームは、何か困ったことがあって初めて足を向けるところです。一方で、困っているかどうかもよくわからない、なんとなく話したいだけ、という状態のとき、生徒の行き場はなかなかありません。
屋台というかたちを選んだのは、福岡の屋台文化が持つ「ふらっと寄れる」雰囲気をヒントにしています。構えず入れて、隣の人と自然に言葉を交わせる。そういう空気を、学校の中に持ち込めないかと考えました。
また、固定の部屋ではないため、生徒が集まりやすい場所や図書館の中など、必要に応じて場所を変えることができます。生徒が来るのを待つだけでなく、こちらから生徒の日常に近づいていける点も、屋台というかたちを選んだ理由のひとつです。

先生でも相談員でもない存在
毎週木曜日、本校の哲学プラクティショナーである安本志帆さんが屋台を開いています。
「しほさん」は本校で哲学対話の授業を担当してくださっている方ですが、屋台での立場は授業とは少し異なります。先生でも相談員でもない存在として関わっています。
教員には話しにくいこと、家族には心配をかけたくないこと、友人には言い出しにくいこと。そういった言葉を、ちょうど受け止められる距離の人が定期的にいる、ということがこの屋台の核にあります。
また、屋台に訪れる生徒は友人同士だけでなく、全く違った学年、クラスの人たちです。屋台では自分が「呼ばれたい名前(フィロソフィーネーム)」を用いて対話をするというルールを設けているため、「先輩後輩」「先生と生徒」といった上下関係が生まれないように意識をしています。つまり、「フラットな関係」を大切にします。

屋台で自然に生まれる時間
屋台では、テーマを設けて哲学的な対話をすることもあります。ただ、毎回プログラムが決まっているわけではなく、その場に集まった生徒たちが、飲み物を手にしながら話し始めることを大切にしています。
先日は、とある生徒が世界情勢をきっかけに「平和について」話し込む場面がありました。誰かが議題を用意したわけではなく、その場の流れで自然に始まった対話でした。最終的には結構深い対話につながりました。
正解を出すことが目的ではなく、自分の言葉で考えを持ち寄る時間として、少しずつ根付いてきています。

毎週木曜日、屋台開店
何かを解決するために来る場所ではなく、ただそこに立ち寄ることができる場所として、木曜日ごとに屋台が開いています。そういう時間と場所を学校の中に持ち続けることが、純真高校が今年度取り組んでいることのひとつです。
投稿者プロフィール

- 純真高等学校校長
最新の投稿
お知らせ2026年6月8日学校の中に「屋台🏮」ができました
探究2026年3月19日『月報私学』令和8年3月号に純真高等学校が掲載されました
お知らせ2026年1月8日2026年最初の校長講話
校長Blog2025年12月18日『トランスジェンダー生徒と学校』をめぐる読書会 -第4回職員研修(第2部)のレポート-

