Basketball Thinking

[Team Building] UPSETを起こすために、部内のUPSETを大事にしたい。

部内のUPSET(番狂せ)を大事にしたいので、頑張る選手からチャンスを与えるようにしています。
ただ「頑張る」と一口に言っても、多岐に渡ります。そこで、「頑張り」を具体的に評価する項目をチームで共有しました。理想は、楽しんでプレイしていたら、勝手に「頑張っ」ていたということですが、試合に出るために皆が意識してくれれば良いなと思っています。

出席状況

練習するためには、体調を整えたり、身体のケアをしたりしなくてはなりません。アスリートやサラリーマン、あるいは社会人としては、当たり前のことではあるかもしれませんが、これを当たり前にできることは、とても価値のあることだと考えています。きちんと自分と向き合っていなければできないことです。

傾聴力

チームで共有すべきことをきちんと聞けているか、これはとても大事です。監督だけではなく、チームメイトの話に耳を傾けられるか、あるいは、聞いているといいうことを相手にわかるように表現できるかということも、チームやバスケットボールと向き合っていなければできないことだと考えています。


遂行力

聞いたことを、あるいは学んだことを実際にコートやコート外で表現できるかということも、とても大事です。言語という抽象的なこと、あるいは作戦盤に描かれるイメージを、具体的に表現するためには、自分の中にそれらを落とし込まなければなりません。私もこの力をつけるのには苦労しましたが、これも自分やバスケットボールに対して向き合っていなければ、できることではありません。失敗しても良いんです。まず、その動きをやってみることが重要です。

声の大きさ

バスケットボールは観客もとても盛り上がるスポーツです。公式戦などでは、一回戦でも大盛り上がり。そんな中で、チームメイトとコミュニケーションをとらなければなりません。声が小さくて、チームメイトに伝わらなければ、せっかく良いことに気づいても、試合に生かされません。試合に出るということは勝敗に責任をもつということ。少なくともバスケットボールにおいて、チームに貢献するためには、はっきりとした声で人に伝えられることは、とても大切ですし、そういう選手は「頑張っ」ていないわけがないと考えています。

目配り、気配り、心配り

とても良い日本語だなと思っています。バスケットボールは、1人ではできません。必ず誰かと一緒にプレイしますし、プレイヤーだけでなく、審判やTO、運営担当の方、観客というように、色々な人とバスケットボールを通して関係することになります。そうした人たちのことを考えられるということは、テキトーにしていてはできないことです。また、プレイに関しても、相手のことを考えたり、自分の身体について考えていかなければ、上達はしていきません。バスケットボールと向き合う、人と向き合う、自分と向き合う、そうした心のあり方が、目配り・気配り・心配りとなって表現されていくのだと考えています。


粘り

接戦を制すチームと落とすチーム、どちらになりたいかと問われれば、もちろん前者を選ぶでしょう。そうすると重要なのは、抜かれそうになってもついていったり、諦めずにチャレンジしたりすることです。もっと言えば、案外そうしたことの積み重ねが、上達にもつながってくるのです。粘りのある人は、頑張っている。確実にそう言えると思っています。

創造性

創造性というのは、それまでにどれだけ多くのプレイを見てきたかということと不可分ではないかなと考えています。また、そのプレイをするために十分な身体の機能性を獲得している必要もあります。前者などは特に「努力」として見られないことの方が多いかもしれませんが、それが私の理想です。面白いからずっと見ていた。なんとなく、できそうだったから、やってみた。そしたらできた。素晴らしいことだと思います。また、15歳という年齢においては、それまでの癖でうまく機能しなくなっているところを、自分の努力で取り戻さなければならない場合もあります。これについても、私はだいぶ苦労しました。大変な作業です。創造的なプレイとは、そうした「努力」が複合的に組み合わさって表現されたものだと考えています。

 以上の項目について、私は毎回の練習で確認し、それを用いてチャンスを与えていきます。バスケットボールという競技は、言わずもがな競争を伴うものです。競争もバスケットボールの一部だと考えています。だからこそ、私は競争を楽しめるようになってほしいし、切磋琢磨することの素晴らしさも知ってほしいなと考えています。

股関節・肩関節やアジリティの機能性

 その他、股関節や肩関節の機能性は定期的に確認します。
 というのも、これらは技術向上の鍵となるだけでなく、ケガの予防にもつながるからです。股関節や肩関節がうまく機能せず、ケガしそうな選手に多くのプレイタイムを与えることは、選手の未来を考えてもあまりしたくはありません。皆が本当に心がけてほしいなと思います。

 アジリティに関しては、そのスピードを競ってもらうというよりも、正確性や姿勢を確認しながら、股関節や肩関節がうまく機能性しているか、言い換えれば、スキルの土台となる身体の機能性が確保されているかを確認します。


 App Sheet を用いたDXも進められましたので、選手にフィードバックしながら、選手の成長、切磋琢磨をサポートできればと考えています。選手のチームの「可能性の拡大」のために、私も頑張ります。

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