【生徒インタビュー】第44回福岡県高等学校英語スピーチコンテストに挑戦!

インタビュー撮影日 2025年9月11日

第44回福岡県高等学校英語スピーチコンテスト「暗唱の部」に本校から唯一1名だけ出場を果たしてくれた特進コース*の生徒。なぜ勇気を持ってコンテストに出場することにしたのか、本番までで苦しかったこと、この経験は自分にどう影響を与えたか、インタビューしました。

*探究科目群がカリキュラムに盛り込まれている特進コースは、2026年度よりさらなる探究を深化させた新学科「共創科」になる予定です(現在認可申請中)

藤井さん(特進)

インタビューを受けた生徒

岡田(教員)

インタビューした教員

福岡県高等学校英語スピーチコンテスト

暗唱の部に出場

2025年8月5日に日本経済大学の鴻臚館で開催された第44回福岡県高等学校英語スピーチコンテスト「暗唱の部」に、本校から1名の生徒が挑戦しました。

課題4つの中から1つを選択し、暗記をした状態で発表する形式です。

プレゼンとしての見せ方の採点比重高

審査は「見せ方」「発音」「暗唱」の3つの観点で行われ、特に見せ方と発音の比重が大きいことが特徴です。そのため、単に暗記してきれいに発音できればよい、というわけではありません。


生徒 x 伴走教員のインタビュー

実際のスケジュール

今回出場したのは、普通科特進コースの藤井さん。2025年9月11日に、約1ヶ月半伴走をした教員岡田が、輝きを放った彼にインタビューしました。

岡田

こんにちは、藤井さん。夏のスピーチコンテストお疲れ様でした。長かったですね〜。成長を目の当たりできて感動しました。さて、最終的には僕と担任の先生から声をかけたわけだけど、出てみない?って言われたとき、どう思った?それと、どうしてこのコンテストに挑戦しようと思ったの?

藤井さん

先生方からダブルで声をかけていただけて「やってやろう!」と思いました。最終的に決断したのは、将来につながると感じたからです。

岡田

まずsarcophagusみたいな高校生が知らない単語が多く課題に入っていたり、色々と大変なことが多かったと思うけど、実際に挑戦してみて良かった点は?

藤井さん

発音が強化できたことですね。未知の単語の発音精度があがったと思います。

岡田

そうだね。発音はかなりやりましたね〜。th サウンドみたいな簡単ところから、alabasterのような知らない語まで。逆に苦しかった点は?

藤井さん

覚える作業ですね。暗記はやっぱり大変でした。今回の課題文は小説の一説となっているものを選んだので、ストーリーをしっかりいれて、かたまりごとで覚えていきました。その時にジェスチャーや感情とコンビにして暗記するようにしました。そうすることで忘れてしまったときに思い出すきっかけになると思います。

岡田

実は昨年度の指導の反省点で、十分にプレゼンとしての演技力をつきつめられないところがあって。プレゼンは学生時代に体系的に学んだから、それを生徒にしっかり落とし込みたいなと。プレゼン表現力の高さにはもともと才能があると思って藤井さんに声をかけた背景があるんだけど、プレゼンとして「見せる」上で工夫したことはある?

藤井さん

主人公の気持ちを理解しようとしました。そのために英文を分析して感情をのせて話せるようにしました。先生の色分け英文も助けになりましたね。

感情推移分析(初期)
岡田

模擬コンテストもたくさんして動画で自己分析もしたよね。特に非言語=ジェスチャーの部分はもともと強みだったけど、かなり矯正をしたと感じているよ。本番では力を出せた?

藤井さん

ほとんど緊張しませんでした。今できることはできた!という達成感を得ることができました。

動画を撮ってジェスチャーの丁寧な自己分析
岡田

藤井さんらしいですね。この経験で「成長」したと感じる?

藤井さん

はい。まず、暗記をできるんだ!という自信が持てました。これから教科学習への自己肯定感があがったきがします。それと、公の場で発表することで、プレッシャーがかかる場面で力を出すための立ち回り方を実体験することができました。

岡田

こういう体験をすると次は〇〇を頑張るぞ〜っていう気持ちになるものだけど、今後の目標は?

藤井さん

英語力をもっと磨きたいと思いました。教科学習へのモチベーションもあがりましたし、将来的には英検に限らず、もっとグローバルなTOEFLなどにも挑戦します。

岡田

今回入賞は惜しくも逃したけど、審査員の皆さんからもらったジャッジペーパーを見ると、藤井さんが頑張ったところがきれいに高いスコアがとれていて感激しました。自分自身も伴走者として成長できた気がしていて、感謝してるよ。で、来年度の生徒さんの伴走者への意欲がすでに高まっているの。来年チャレンジする生徒になにかアドバイスはある?

藤井さん

やって後悔することはない!緊張をするタイプの人ならそれは一瞬で終わる、それまでの長い準備課程で成長できる、と言いたいです。悩むよりも、挑戦という一歩を踏み出してほしいです。

岡田

1ヶ月ちょっとの変化をみていて、今回の挑戦が藤井さん自身のいろいろなことにポジティブに影響が起こっているって感じてます。授業の姿勢一つとっても、ビフォーアフターでまるで変わったと思ってる。本校でたった1人挑戦をしてくれてありがとう。

藤井さん

純真高校を選んでよかったと思います。学力的な部分で選んだのは大きいですが、やはり探究で全国的に注目される教育を展開していてとても雰囲気がよく勢いがある高校だと思って入学しました。こうやって外部のプロジェクトやコンテストに挑戦できる土壌があるのもよいですね。

勇気を出して挑戦する = 成長

外部コンテストに挑戦することは大きな勇気が必要ですが、得られる学びや経験は一生の財産になります。

今回のインタビューからも、挑戦することの価値がかなり伝わってきました。教員としても、勇気を出して一歩を踏み出すモデルをしっかり見せないといけない!と改めて感じました。

純真高校では、様々なプロジェクトやコンテストへの挑戦を後押ししています。新学科も誕生予定の本校。とことん探究でき、一歩を踏み出してとことん成長できる。そんな機会を引き続き提供してまいります。


8月度の"誰でもMVP"にも選出されました