「未来をつくる高校生チャレンジ2025」成果報告会が開催されました!

 3月24日(火)、福岡県主催の「未来をつくる高校生チャレンジ2025」成果報告会が、アクロス福岡で開催されました。

司会はゴリけん氏

コメンテーターは株式会社ボーダレス・ジャパン代表取締役 田口一成氏と、福岡大学商学部教授 森田泰暢氏

採択7組という狭き門を突破した本校2年生の鎌田悠世さんは、遊休農地と孤立という課題を掛け合わせたプロジェクト「Re:Farm(リ・ファーム)」の約1年間にわたる集大成を、150人の聴衆の前で堂々と発表しました。

鎌田さんの挑戦「Re:Farm(リ・ファーム)」とは?

鎌田さんのRe:Farmは、福岡市内で増加する遊休農地の再活用と、社会的な「孤立」を抱える若年層や高齢者の課題を結びつけた取り組みです。
農業を手段として活用し、多世代が自然に関わり合いながら、誰もが安心して集える居場所(サードプレイス)をつくることを目的としています。

鎌田さんはこれまで、企業や支援団体への訪問を通して知識を深めながら、複数回のイベント開催や中間発表会などの経験を重ね、本日の成果報告会を迎えました。

【これまでの道のり】

第1回交流イベント
第1回 Re:Farm交流イベント開催!~鎌田さんの挑戦「未来をつくる高校生チャレンジ2025」~

中間報告会
鎌田悠世さんが「未来をつくる高校生チャレンジ2025」中間報告会に登壇

第2回交流イベント
第2回 Re:Farm交流イベント「園芸体験」開催!~鎌田さんの挑戦「未来をつくる高校生チャレンジ2025」~

成果報告会で鎌田さんが語った学びと気づき

成果報告会では、このプログラムを通しての気づきや学びが語られました。

活動当初、鎌田さんは「孤立している人を外に連れ出すこと」が課題解決につながると考えていました。
しかし、活動を進める中で、その考えだけでは十分ではないことに気づきます。
人によって価値観や状況は異なり、「こうあるべき」と決めつけることの難しさを実感したと語りました。

また、理想と現実のギャップを何度も経験し、出会った人たちとの対話の中から新たな視点を得ていきました。

その中で見えてきたのが、次の三つの気づきです。

・「つながり」こそが本質であること
 ― 安心して話せる場の重要性を痛感した

・当事者理解の難しさ
 ― 背景や心情を理解し、寄り添うことは想像以上に難しかった

・「決めつけないこと」の大切さ
 ― 「孤立を何とかしなければ」と考えるのではなく、当事者なりの幸せを考えることが重要である

さらに、「孤立している人」に直接働きかけるだけでなく、保護者や周囲の理解が重要であることにも気づきました。

そして、誰もが気軽に立ち寄れる「居場所」をつくることが、孤立の解消につながると考えています。
農業は人と人、そして地域をつなぐ場となり得るものであり、その可能性はカフェや公共施設などにも広がると述べました。

「挑戦」をテーマにした対話プログラム

7組の成果報告会の後には、津屋崎ブランチLLP代表・山口覚氏による、観客参加型の対話プログラム「“挑戦”の対話」が行われました。

参加者は初対面同士で5人ほどのグループをつくり、「これまでの挑戦」や「なぜ挑戦しようと思ったのか」について対話を深めました。

私も、他校の先生や高校生チャレンジャー、その保護者、運営の方々と同じグループで対話する機会をいただきました。
高校生チャレンジャーがなぜこのプログラムに挑戦したのか、サッカーチームを立ち上げた方の想い、挑戦する子どもを見守る保護者の気持ち、そして私自身の大きな挑戦についても語りました。

一歩踏み出すときのさまざまな想いや背景に触れる中で、「挑戦」は特別な人だけのものではなく、誰もがいつでも始められるものだということに改めて気づきました。

鎌田さんにインタビュー ~終わりと始まり~

聞き手:倉橋(夢Link)
語り手:鎌田悠世さん

倉橋

最終発表会を終えて、率直な感想を教えてください。

鎌田さん

ほっとしました。まだ細かい作業は残っていますが、大きな発表が終わって一区切りついたという感じです。

倉橋

発表の中で、特に伝えたかったことは何ですか?

鎌田さん

「決めつけないことの大切さ」です。
孤立している人に対して、一方的にこうあるべきだと考えるのではなく、その人にとって何が大切かを考える必要があると思いました。

倉橋

この1年間の取り組みを振り返って、一番印象に残っていることは何ですか?

鎌田さん

大阪と福岡で取材をしたときに、厳しい意見をいただいたことです。自分の考えに対して、簡単ではないと言われたことが印象に残っています。

倉橋

活動の中で、やってよかったと感じたことは何ですか?

鎌田さん

2回目のイベントで、他の団体と協力して開催したときです。
一人でやるよりも進めやすく、多くの人にも参加してもらえました。
この経験から、プロジェクトは一人でやるのではなく、得意な分野を持つ人たちと協力することが大切だと感じました。

倉橋

Re:Farmの活動を通して、自分の中で変わったことはありますか?

鎌田さん

一番は行動力がついたことです。
自分から動くことができるようになったのは大きな変化だと思います。

倉橋

この経験を、今後どのように活かしていきたいですか?

鎌田さん

この活動で身についた行動力を、これからの学校生活や将来に生かしていきたいです。
大学や社会に出たときにも、自分から積極的に行動することで、さらに経験を積んでいけると思います。
この経験を、これから関わるさまざまな場面で生かしていきたいです。


鎌田さんの発表後、コメンテーターの方からは、
「とても起業家らしい姿勢だと感じました。理想と現実のギャップに向き合いながら、それを乗り越えて進んでいく姿は、とても素晴らしいと思います。」
とコメントがありました。

この言葉は、まさに本校が大切にしている「アントレプレナーシップ教育」の一端を示すものです。
正解のない課題に向き合い、自ら考え、行動し、試行錯誤を繰り返しながら前に進んでいく力は、これからの社会において欠かせない力です。

今回の鎌田さんの挑戦は、その力が確かに育まれていることを感じさせるものでした。

投稿者プロフィール

倉橋 美智子
倉橋 美智子「夢Link」サポーター
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