フィールドワーク型授業の様子 -探究で思考力を活性化-

本校は、「探究の純真」として、フィールドワークを伴う「探究型」を実践する教員が急増中です。5月に行われた授業の様子をお見せいたします!

フィールドワーク型授業

理科のフィールドワーク

フィールドワーク型授業とは、地域や社会の現場に出て観察・調査・インタビュー・体験などを行い、実践的な学びを得る授業形式で、主に「総探」の時間で行われるものです。実際に、地域探究において行われていますが、本校では、通常授業に導入する教員が少しずつ増加中です。

クラスルームで生じた疑問を実際に外に出て確認することの威力は大きく、理解度が高まるだけではなく、授業に対するエンゲージメント(=没入度のようなもの)が大幅に高まります

45分間話を聞き続けるのは授業内容によってはなかなか難しいもの。そこで、デジタルによるゲーミフィケーション学習、授業動画を事前に視聴し授業内では活動を中心する反転授業等、生徒の皆さんがワクワクできる工夫を、私たち教員が少しずつ行っているところです。

舞台は学園敷地

学園MAP

本校は、大学と短大と同じ敷地にあり、都心にありながら緑豊かな文教地区にあります。また、大学と施設共用しているからこそ、通常の高校よりも、様々な施設があり、まるで学校外に出たかのようなフィールドワークができます。

施設紹介

純真高等学校の施設紹介。大学と同じ敷地内ならではのメリットが満載。純真レストランには日替わり定食やカレー、麺類などメニューが充実しており、生徒や先生にも大人気。

理科

教室内での講義、さらに問い立てを行ったあとの確認作業を学園敷地内で行いました。

今回は事前に指定された土の採取をするというタスクが課さられ、実体験をしながら、教科書内容の理解を深めていました。ただ受け身で教わるよりも、実際に自分で設定した課題を解決するPBL型のほうがモチベーションも上がり、定着率が上がります。

英語

ストリートピアノはどこにおくのがよいのか?

生徒たちは教科書で、ストリートピアノの起源やストリートピアノが持つ役割について学習。

Placing a piano here may break the silence and lead to a conversation among them.  And that in turn may change our community.

(ストリートピアノを置くことで沈黙を破り、会話を生む、さらに、最終的に地域社会も変化する)

福岡県では駅構内や都心の商業施設におかれていることが多い誰でも弾けるストリートピアノ。

上の目的を最大限達成するんだったら、どこにおくのがよいのか?それを身近な学園内で考えてみる、というタスクです。教科書内では問題点については触れられていないため、フィールドワークでその点にも自然に気付いてもらいたい、という狙いがありました。

「あそこにおいたら、会話が弾むんじゃない?!」

「ここにおいたら、響くから迷惑なんじゃない?!」

実際に見て回って考えてみると、自然と問題点にも思考が向かうことが分かりました。

探究なら純真高校へ

現代社会は、知識を活用する場面や未知の課題に遭遇する割合が急増しています。本校では、授業を通じて、「貢献」「協働」のスキルに加えて、「自己探究力」の育成に力を注いでいます。

小学校では活発に行われていた校内フィールドワーク。内容が難しくなった高校でも十分に活用できる授業手法。

フィールドワークと探究をかけ合わせた授業をぜひ本校で。

投稿者プロフィール

岡田 直也
元経営者の英語科教員。入試広報部長。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 受賞。TOEIC(LR)990点。英検1級。Anaheim University (TESOLコース)。出版:「TOEIC満点講師が教える科学に基づいた英単語の勉強法」(NY出版)「英語のプロ300人に聞いた 日本人のための 絶妙な言い回しフレーズブック」(DMM英会話)他