[#1] 英検合格者だけが知っている10ステップ -リスニング問題テクニック-

英語科岡田です。
英検の合否を分けるポイント10のステップをご紹介します。今回は、#1(第1回目)として、リスニング問題のテクニックのご紹介です。
本番はリーディング(筆記)の時間にリスニングの先読みをする

筆記時間中に問題冊子のリスニング部分を汚しておく
ほとんどの受験生は、筆記(ReadingやWriting)に時間を丸々費やすことはありません。それでは余った時間は何をすればよいか、1つは見直し。そして、もう一つがリスニング問題の先読みです。リスニングが始まる時は長いアナウンスがあります。この時もただぼおっとしておくことほど時間がもったいないことはありません! できるだけ先読みをして、線を引いたりしながら、どんな内容が展開されるのか予想するのに時間を使うべきです。
実例

これは準2級プラスが初実施された際に、試験内容研究のため実際に受験した教員(岡田)の問題冊子の書き込みのあとです。日本語や英語の書き込みは、帰って生徒に還元しようと思った内容なので気にしないでください。
例えば、No.11 ではchildrenという共通項が1と4にあったので、先読みの時点で印をつけておいて、「子どもたちの問題だな、子どもたちがどうなのか、何なのかを集中して聞くぞ!」と事前予想を立てました。書き込みはしてないですが、冒頭が疑問詞になっていたので、「いくら?」「何時?」「どこ?」にも意識を向けることを事前に考えました。
先読みの具体的な仕方
選択肢を分類する際に、「共通項」がないか(=グループ化できないか)、「プラス・マイナス」がないか(=対立しているものがないか)のチェックをするのが王道です。設問(=リード文)であれば、固有名詞や数・時、感情表現が定番です。
共通項のパターンは例えば次のように汚します。
【英検3級2022年度第1回A日程の場合】
- 問題冊子

2. 汚し方
parkとdogがそれぞれ共通項になっているので、「公園にいる犬」がどうした?と状況を浮かべる。1だとLeave(公園を出る)、2だとLook for(探す)、3だとShow ~around(案内する)という情報が手に入る。4だけ共通項がないので、たぶん間違っている、と予想。

3. 実際に流れる音声

実際にリスニングをすると、予想通り、dogとparkが登場する部分に根拠があり、「犬を公園に連れてくることはできない」というbutの後ろの情報から、1の「犬と一緒に公園を出る」を選べばよいことがわかります。ちなみに、butのように解答がほぼ必ず後ろに出現する「解答根拠出現マーカー」というものもあります。
こういったテクニックは王道パターンとしていくつもあるため、英語の先生や参考書を駆使してストックしていき、日々の演習で使いこなせるように試していくとよいでしょう。
よくわからなければ、英語の先生方に質問して解決をしてください。
参考までに問題冊子全パート実例
参考までにですが、準2級に合格するだろう高校生になりきって、各パート書き込みをしています。合格する生徒がどういう手の動かし方をしているか、なんとなくイメージができるはずです。
リスニング力向上のために絶対にすべきこと
- ほぼ毎日音読をする
「音読をしない英語学習は英語学習になっていない」とさえ最新科学では言われています。本校は音読メーターを取り入れているので、教材の音読をする際は、音読メーターの「フリー音読」を利用して、語数を記録に残し、モチベーションに変えるとよいでしょう。 - 反復学習をしなければ伸びない
勉強全般に当てはまることですが、反復学習なしに定着することはまずありません。1回解いて、間違えて、解説を見て/聞いて理解。これで終了では、勉強になっていません。翌日以降に解き直して根拠込みで解けるかチェックし直すなど、複数回の復習を前提に学習を進めていきましょう。リスニングが苦手な皆さんは特に、同じ問題をよどみなく解けるまで繰り返しがオススメです。同じ問題で手こずるのであれば、本番で自信をもって正解!というのはかなり難しいものです。
どうしようか迷ったら、ぜひアクションを起こしてみてください。日々「やろうかな?」「やめておこうかな?」の選択の連続です。いつも「やる」を選ばなくてもよいし逃げることもあってもよいと思います。ただし、「やる」を選択して後悔することはあまりありません。失敗して嫌な思いをしても経験値として財産になります。何もしなければゼロで終わります。勇気は必要だけれど、ぜひ小さな一歩でもよいので踏み出してみてください。そこから勉強も人生も変わるはずです。
投稿者プロフィール
- 元経営者の英語科教員。入試広報部長。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 受賞。TOEIC(LR)990点。英検1級。Anaheim University (TESOLコース)。出版:「TOEIC満点講師が教える科学に基づいた英単語の勉強法」(NY出版)「英語のプロ300人に聞いた 日本人のための 絶妙な言い回しフレーズブック」(DMM英会話)他
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