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【サッカー部】生徒の主体性を育てる部活#1 -第1回生徒だけミーティング-

(Image by upklyak on Freepik)

G’day mate. サッカー部副顧問でウェブサイト担当の岡田です。

男子サッカー部が新チームとなりました。

サッカー部は男子も女子も「主体性」を一つのテーマにコーチングをしています。こちらから指示を出して従ってもらうのはとても簡単ですし、我々教員からすると、うまくことが運ぶことが多いので精神的には楽ですし、指導した感があります。ところが、このOne Wayメソッドの欠点は、緻密に指示を与えなければ、メンバーの受け身姿勢を育ててしまうことです。現在の社会は変化が激しく、自分自身で物事を判断する能動的な姿勢が求められています。だからこそ、「主体性」が部活においてホットワードになるんです。

ということで、3年生の引退に伴い、新チームでの練習が9月2日よりスタートしましたので、第1弾として、「第1回生徒だけミーティング」を開催しました。

教員側が用意したもの

教員側で用意したものは、場所と時間、そして下記です。

・8月までのリフレクションシート(5段階評価) 
・このミーティングでサッカー部として議論してほしいトピックのシート 
・監督がいないというシチュエーション

下記実際に利用したワークシートです。リフレクションもチーム目標もできるだけ簡素に作成し配布。手を込んだものを作成するのは簡単ですが、そうすると、こちら側の誘導がメインになってしまいます。そして、できるだけ活発にディスカションできるように、監督は不在にし、副顧問の岡田が困った時のファシリテーターとして参加しました。

主体性を育てる生徒だけミーティング

各自、これまでのリフレクションをしてもらった上で、新キャプテンと副キャプテンを発表し、教員側から議論してほしいトピックは提示した上で、生徒だけミーティングを実施しました。特に、組織としての大きな目標は、スポーツでも仕事でも設定が必須ですから、大目標を立てた上で、個別の目標(個人など)を決めてもらいました。

つっこむのはできるだけ我慢しながら、メンバーのミーティングをファシリテートしよう!とのぞんだミーティングですが、要所要所で口を挟んでしまったのが個人的な心残りですが、新主将の取りまとめスキルが非常に高く、グングン引っ張ってくれていたので、我々としてこのキャプテンを選んでよかった、と心から感じました。

今後もミーティングを開催していきますが、少しずつ、全員が主役で全員が当事者意識を持てるような会になるように、支援をしていきたいと思います。この部活での主体性の経験が卒業後の自分の強みになると信じています。

練習も始動(女子サッカー部がある強みを生かして)

実は3年生が引退しての初練習はすでに9月2日(土)に行っていました。

純真高校には女子サッカー部がありますので、女子にとっては格上の想定、男子にとってはパスを中心とした組織的な戦術練習をすることができます。

この時新チームの目標も、個人目標も決めていなかったので、全体的にフワフワした雰囲気でした。本日のミーティングを経て、明日の練習の風景がどう変わるか楽しみにしているところです。

最後に:生徒だけミーティングで感じたこと

当事者意識を持てるかどうか。主体的に動けるか。これは現代の社会で求められているスキルです。現時点でその能力が高い生徒が複数いることに驚きました。それでもチームスポーツとしてはまだまだ全員の共通認識が不足している印象です。教員サイドでできることは、ファシリテートしていくこと。

メンバー自身が自分で考え自分の決断で動いていくように導く役割をこなしていきたいと思います。

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岡田直也。元経営者の英語科教員。入試広報部長。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2023受賞。TOEIC(LR)990点。英検1級。Anaheim University (TESOLコース)。出版:「TOEIC満点講師が教える科学に基づいた英単語の勉強法」(NY出版)「英語のプロ300人に聞いた 日本人のための 絶妙な言い回しフレーズブック」(DMM英会話)他

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