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宿泊型新入生研修@グローバルアリーナ in 宗像市

Hi there. 純真高校広報チームです。

2024年4月12日、13日の2日間の日程で、「新入生研修」の一環として、例年おなじみのグローバルアリーナにて「宿泊研修」を実施しました。

宿泊型新入生研修の舞台 Global Arena

福岡市から遠く離れた宗像市にあります、グローバルアリーナ。多目的総合スポーツ施設として県内有数のスポーツ研修施設のため、部活動の試合の会場になることも多い場所です。

純真高校ではこのGlobal Arenaで、2日間寝食をともにすることで、私たちが学校が育てたい思いや行動を生徒たち自ら具現化できるようにサポートをします。

広場
宿泊棟1
競技場1
競技場2
宿泊棟2

宿泊型新入生研修のミッション

今回の宿泊研修の目的は、どの学校とも変わることのない普遍的なもの、例えば、集団生活による生活習慣の確立、学校に対する帰属意識の醸成、互いの相互理解等、に加えて、純真高校ならではの実現したものもあります。

それは今年度学校として育てたい生徒像の1つ「傾聴力」です。

文字通り、一方的に「耳を傾ける」ということではありません。人の思いをしっかり受け取るには、相手のことを認めリスペクトする必要があります。耳を傾けるというのはただ視線と体を相手に向けるということだけでなく、その思いまで理解しようとする姿勢です。その過程で他者との「協働」スキルも身につきます。

現在、グローバル化やICTの普及でますます多様性豊かな社会になっています。これまでよりも異なった考えを持つ人が増え、1つのコミュニティにいくつもの文化ルーツを持つ人が混在するようになりました。そこで「自分と違うからいや」という発想で相手を切り捨てるのではなく、「確かに違っているけど、自分とは異なった発想を持っているのはすばらしい。自分に足りないものを補ってくれる」と肯定的に捉え相互理解するスキルが求められています。

入学式からわずか数日後のまだ互いの関係性がつくられていない時期だからこそ、そのミッションを果たすのにちょうどよい負荷をかけることができます。自分からアクションを起こすのに通常よりも勇気を振り絞る必要があるんですね。

研修の中身

挨拶とマナー

純真高校では、今年度から重視している「探究」「教育DX」に加えて、伝統的に「マナー」教育に重きをおいてきました。卒業後社会に出た時に特に役立つスキルだからです。挨拶をする基本作法・所作を実践練習を踏まえて実施しました。

挨拶練習 = 発声練習。日頃から大きな声を出す習慣のない生徒にとってはかなり苦労が強いられる場面です。ここで少し殻を破って自分自身の枠から一歩抜け出せるか、それが成長の鍵です。最初は蚊の鳴くような声だったものが、グループごと、クラスごとの練習を経て、とてつもなく大きなものに変わりました。

個人的には、その活動の中で自分からリーダーシップを発揮してくれた生徒、そして、勇気を出して自分を破ろうとしてくれた生徒に感銘を受けました。

各クラスグループワーク

約2時間のホームルーム時間が設定され、事務的な連絡に加えて、担任裁量でアイスブレイクからペア・グループワーク、クラスによっては探究型ホームルームを実施しました。

アイスブレイクのボールパスゲームでコミュニケーションの基礎・受け手の気持ちを体感する様子

協働 x フィールドワーク

2日目のメインイベントがフィールドワークです。1日目には各クラスで室内グループワークをしましたが、2日目はグローバルアリーナ全体を使ったミッション達成型のグループワークです。最初にペーパータワーという簡単なアイスブレイクを行なった後に、いざフィールドへ。

ペーパータワー

個々人が持つ思考力と創造力を合体させて、複数の紙だけで高さを競う定番のアイスブレイクアクティビティ。モデルは示さず、条件だけ伝え、あとは各グループの協働のスキルが試される。純真高校は教員も頑張る学校ですので、教員チームも参加。

フィールドワーク x グループワーク

謎解きをするフィールドワーク型のグループワーク。「協働」なしに達成できないスモールステップ型のミッション。

芝生広場で謎解き
施設内で謎解き
ミッション達成1位のグループ

最後に:協働活動というもの

本来一人で行うものを、協働して行なった場合に逆に時間がかかったり、効率が悪くなったりすることがあります。人はそれぞれの価値観や意見が違うものなので、一見すると、一人のほうがストレスなく、自分のペースで進められるかもしれません。しかし、今の社会は変化がとてつもなく激しいため、個人のスキルだけに頼ることで問題解決に追いついていくことができません。

そこで必要なのは協働。違った考え方をもった人を「自分にない発想を持っている仲間」と捉え、互いの苦手を補いながら、ゴールへの最短ルートを通る。

2日間でしたが、高校生の成長はすさまじいものでした。1日目朝には自分から動くことができなかった生徒が、最後には自分の意思でアクションを起こす姿(おそらくすごく勇気が必要だったはず)には感動しました。

ここグローバルアリーナの宿泊型研修で悩み、試行錯誤したものが生徒の皆さんの経験値、人生の大きな財産になると信じています。

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岡田直也。元経営者の英語科教員。入試広報部長。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2023受賞。TOEIC(LR)990点。英検1級。Anaheim University (TESOLコース)。出版:「TOEIC満点講師が教える科学に基づいた英単語の勉強法」(NY出版)「英語のプロ300人に聞いた 日本人のための 絶妙な言い回しフレーズブック」(DMM英会話)他

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