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【サッカー部】リフレクションで練習効果をさらにあげる -選手権福岡大会第1次予選まで1週間前-

Hey, mate. 

男子・女子サッカー部副顧問の岡田です。いよいよ、男子チームは「2023年度 第102回全国高校サッカー選手権福岡大会 第一次予選」の1週間前になりました。この1ヶ月はほぼ毎週練習ゲームのための遠征を繰り返してきました。その中で我々が意識しているのが「リフレクション」(=振り返り)です。

リフレクション(Reflection)とは

英語のreflectionは「反射」「反映」「反省」といった意味があります。パーツに分けると、re【再 / 反復 / 後ろ】+ flect【曲がる】>>「反射」。反射板のことをリフレクターと言うのでイメージしやすいですね。反射の動きを思考になぞらえると、振り返る、といったニュアンスに発展します。

さて、この中で日本の教育で使われるリフレクションに近いのは「反省」です。PDCAと同じように、ビジネスで使われてきた言葉が教育業界になじみました。一旦、とりかかっている業務から距離をおいて、じっくり自分自身の行動や考え、経験を振り返ってみる、そして、課題を洗い出し、修正案を検討する。そして、業務の精度をさらに高めていく。これがリフレクションです。PDCAのCAや、GROWのROWといった感じでしょうか。

毎回レッスンの最後に「リフレクションシート」の記入を要求される先生も多いですよね。レッスンの振り返りをして、できたことを洗い出し達成感を得てモチベーションを高めつつ、改善点も考えてみる。リフレクションをする場合としない場合とでは、学習効果がまるで違うと言われています。

サッカー部では途中でのリフレクションによる修正も目指す

リフレクションというと、物事が全ていったん終わった後にするイメージが強い。実際に、動画でのフィードバックや振り返りミーティングは試合後や試合数日後です。しかし、途中途中ではさみこむリフレクションも効果が高いと言われていて、私は英語科教員としてレッスン内でその方法を採用しています。スポーツなら、試合中にメンバー同士、ピッチ上で反省点や修正案のコミュニケーションをとる。これも立派なリフレクション。これを生徒自身が、指導者の存在がなくても、自信をもって行えるようにいざなっていくのが、サッカー部指導者側の共通認識です。

とは言え、まだまだ生徒主体で行うのは厳しいですから、監督、顧問と試合中の声掛けは、本人に主体的に考えさせることを意識して行っています。また、試合の合間のミーティングでも、「ここが課題だけど、どうする?」と選手たちに解決策を考えさせる誘導をしています。

練習ゲーム ☓ リフレクションで仕上げる

(炎天下の中、ゲーム合間でのリフレクション)

ここ数週間で、博多工業高校、鞍手高校、自由ヶ丘高校、福岡農業高校、福岡女子商業高校、上智福岡高校、福岡海星女子高校 …と盛りだくさんでした。学習で言うなら、試験直前に模擬試験を大量に解いて、実践感覚を研ぎ澄ませている感じですね。

女子サッカー部がある強みを活かして、男子 VS 女子というゲームも実施しました。数週間後に公式ゲームがある女子メンバーにとっては格上の相手との仮想ゲームに、男子にとっては、予想もしないような動きをする相手への対処のシミュレーションになったのではないでしょうか。

私岡田が英語のセミナーで引率できなかったゲームの動画を見直していたら、以前リフレクションで修正点としてあげ練習で繰り返してきたことがきれいに出来ている箇所が何箇所かあって感動しました。

男子チームは残り1週間、女子は数週間後の公式ゲームに向けて、さらにリフレクションを繰り返して、精度を高めていきます。

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岡田直也。元経営者の英語科教員。入試広報部長。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2023受賞。TOEIC(LR)990点。英検1級。Anaheim University (TESOLコース)。出版:「TOEIC満点講師が教える科学に基づいた英単語の勉強法」(NY出版)「英語のプロ300人に聞いた 日本人のための 絶妙な言い回しフレーズブック」(DMM英会話)他

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