202307/26

試合で出た課題の改善メニューを生徒自身が考案する【GROWモデルで支援】

 

 

G’day mate!
サッカー部副顧問の岡田です。

皆さん、GROWモデルってご存知でしょうか?これはコーチングの方法論の1つで、学習のPDCAサイクルを回す際にもよく使われます。私はサッカーは未経験なので技術的な指導はできませんが、分析や課題設定、長期目線でのプランニングの支援は得意分野です。そこでメンバーたちには7月より、GROWモデルを使ってコーチングをしています。その1つとして、本日の男子サッカー部の練習では、先日の練習試合のリフレクションによって洗い出された課題を改善するための練習メニューをその場で生徒たちに考えてもらいました。

GROWモデルとは

(source: culture at work)

GROWモデルはコーチングの定番手法。セルフコーチングの方法としても人気があります。私は英語科教員として基本的にGROWモデルで指導のプランニングや生徒指導を考えています(そこに、山登り型と波乗り型という性格タイプも加味します)。

G GOAL:目標 目標、目的とはなにか。何を達成したいのか。
R REALITY:現状 抱えている悩みなど現状を把握することで課題分析。
O OPTIONS:選択肢 GやRを改善するための行動の選択肢。
W

WILL:想い

*Way forward(行動方針)や5W1Hとも言われる

どんな想いがありGを達成し、Rを改善したいのか。どのような行動計画を立てるのか、それをいつ、どこで、誰と、何を、どうして、どのように するのか

STEP1  目標・ゴールは何か >>  STEP 2  現状の課題は? >> STEP 3 改善方法を洗い出す  >> STEP 4 想いを問いただし具体的な行動方針を立てる(さらには期限まで)

この順番で分析を進めていくんですね。

練習試合での具体的な課題:プレッシャーがかかるとトラップやパスのミスが目立つ

先日の練習試合ではプレスがかかると、心理的に焦ってしまい、トラップのミスやパスミスが目立っていました。私はサッカー素人ですが、それでもそれがよく分かりました。普段の練習ではこれはあまり感じたことがなかったのですが、試合との練習との大きな違いはプレッシャーをかける人がいるかどうか。試合では1人だけじゃなく、2人、3人とプレスをしかけてきます。そこで心理面が整わなくなるんですね。

そこで本日はキャプテンを中心に話してもらい、これをどう改善するかの練習メニューをその場で考えてもらいました。

GROWモデルに従うと…

G 本番の試合でスムーズにパス交換をする
R プレスがかかると心理的な焦りから、トラップもパスもミスする(トラップは浮かしてしまう)
O

①プレッシャーをかけられた状態でのトラップ・パス練習
②練習段階でプレッシャーをしっかりかける(=プレスする側の視点も体感)
③ダッシュなど走り込みをして瞬発力をつける

W

今日の練習から①を実行する!
動画撮影もし、弱点を分析し、さらに次の練習で修正する!!

といった流れになるでしょう。今回はメンバーにGROまで考えてもらい、本来生徒自身が考えるべきWは私が代わりにしました。コーチングも学習もスモールステップが肝ですから、徐々に生徒自身ができるようにしていきます。それでも、かなり探究活動ができたのではないかと思っています。

生徒自身が考案した練習メニュー

初心者なので既存のよくあるメニューがどうかわからないですが、とにかく生徒自身であれこれディスカッションしながら、実行を決めた練習がこちらです。

自分たちで決めたからこそ、やらされ感(=受け身姿勢)はかなり少なくなっていて、当事者意識を持てているように感じました。

最終目標は選手が主体になって行動を起こす

まだまだコーチングをし始めて間もないですが、最終目標は生徒自身が双方向性でやりとりしながら、最適なGROWを考えだせるように導いていくことです。そして、ゆくゆくは生徒だけでも部活をマネジメントできるようになること。まずは、1ヶ月後に全国高校サッカー選手権福岡大会が控えていますから、少しずつ課題を強みに変えていけるよう頑張っていきたいと思います。

 

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