1965(昭和40)年、「識字(しきじ)」の必要性を世界に広めるために、
イラン国王が軍事費の一部を識字教育に回すことを提案したことを記念して、
国際連合のユネスコが制定した記念日が「国際識字デー」です。
「識字」とは、「文字を読み書きし理解できる能力」という意味です。
現在、日本では100%の割合で子どもたちが義務教育を受けているため、
文字の読み書きについても問題なくできる人がほとんどです。
しかし、年配の方の中には貧困や差別によって学校に行けなかった人もいて、
残念ながら今も読み書きができない人がいるのも事実です。
教育制度が整った先進国では、当たり前のように思える識字。
しかし、世界を見わたしたとき、
戦争や貧困等によって文字を読み書きできない人は数多く存在します。
その数は10億人以上いると言われています。
世界の総人口のうち、約6人に1人が読み書きできない計算になります(2020年の統計)。
世界には15歳未満で学校に行けない子どもの数は、約1億2,100人。
満足な教育を受けられずに文字の読み書きができないまま大人になった人の数は、
約7億7,300万人にのぼるそうです。
毎日学校に通い、勉強ができることは日本では当たり前のことのようですが、
実はとても幸せな事なのです。
国際識字デーを機に高等学校で勉強ができる環境にあることに幸せを感じることが出来れば、
明日からの行動や考え方が変わるのではないでしょうか。
保護者の方にも感謝しましょう。